【J1採点&寸評】C大阪×G大阪|2得点の杉本、劇的弾の倉田などが高評価! 復帰の清武は?

C大阪――丸橋は後半になって攻撃力を発揮。

[J1リーグ7節]C大阪 2-2 G大阪/4月16日/ヤンマー

【チーム採点・寸評】
C大阪 5.5
前半から主導権を握っていたが、一瞬の隙を突かれて先制点を奪われる嫌な展開。杉本の2ゴールで逆転するも、アディショナルタイム3分に痛恨の同点弾を浴びた。勝利を9割がた掴んでいただけに、悔やまれるドローと言っていい。J1での連勝記録は3で止まった。

【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 6
前半はビッグセーブを強いられるような場面が皆無。後半も安定感は揺るがなかった。失点シーンは1対1と至近距離弾で、責任を追及するのは酷だろう。

DF
2 松田陸 5.5(80分OUT)
積極果敢にオーバーラップを仕掛けるも、39分の1本を除けばクロス精度を欠いた。後半は運動量が落ちてラスト10分で交代を告げられる。

14 丸橋 祐介 6.5
前半はやや大人しかったが、後半は攻め上がりの頻度が増し、71分にはショートパスで杉本の同点弾をアシストし、直後にも好機に繋がるクロスを供給した。

22 マテイ・ヨニッチ 6
ハイタワー長沢との空中戦はほぼ無敵。ただ、連携がいまいちだった1失点目に象徴されるように、山下とのパートナーシップをより深めたい。

23 山下達也 5.5
フィジカルを活かしたチャージで赤崎と長沢に1本もシュートを許さなかった。ただ、1失点目では長沢に競り負けて失点に絡む。

MF
6 ソウザ 6.5
持ち前のダイナミズムを発揮し、55分には縦の走り込みでヘディングシュート。86分には左サイドからクロスを上げて、杉本の2点目をアシストした。

7 関口訓充 5.5(68分OUT)
中央に絞って松田のオーバーラップを即す動きを見せるも、それ以外には独力でも連携でも違いを作れず。清武との交代を告げられた。

8 柿谷曜一朗 6
左サイドを起点に中央にも顔を出す。21分には個人技で左サイドを突破し、32分には切れ込みからフィニッシュ。後半はやや消える時間が多く、試合終了間際のシュートも相手にブロックされた。

10 山口蛍 6
ソウザとともに中盤を幅広くカバーし、自らのボール奪取やセカンドボール回収など主にディフェンスで存在感。パスワークもまずまずだった。

24 山村和也 5.5
出足の良さでハイプレスの急先鋒としては機能。攻撃ではシンプルなパス捌きを見せるも、トップ下でシュート0本は淋しい。もう少し積極性が欲しいところ。

C大阪――杉本は2ゴールの殊勲!

FW
MON OF THE MATCH
9 杉本健勇 7
当たりの強いファビオと金に挟まれながらも、ポストプレーで起点に。72分には左サイドから中央に切り込んで同点ゴールを挙げた。その直後のヘディングシュートは外したが、86分には頭で2点目を挙げた。

交代出場
MF
46 清武弘嗣 6(68分IN)
怪我から3試合ぶりに復帰し、1点ビハインドだった68分から送り込まれた。目立ったプレーはなかったが存在感は抜群で、2点とも左サイドからゴールが生まれたのは、右サイドでこのMFが敵の注意を引き付けていたからだ。

DF
5 田中裕介 ―(80分IN)
松田に代わってそのまま右SBへ。特筆すべきプレーはなかった。

監督
ユン・ジョンファン 5.5
ビハインドを背負い、予定ではもう少し短いプレータイムだった清武を68分に送り込む。逆転後でもまだ1枚の交代枠が残っていただけに、守備固めや時間稼ぎに使ってもよかったか。

G大阪――藤春の先制弾が白熱のダービーに火をつける。

【チーム採点・寸評】
G大阪 5.5
C大阪に主導権を握られるなかで効率良く先制点を奪うも、ファビオの負傷交代でさらに後手に。土壇場で同点に追いついたとはいえ、大一番のダービーは課題の多いゲームとなった。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5.5
最終ライン裏のスペースとミドルを狙ってくる相手に冷静に対応。1失点目直後には杉本の決定的なヘディングシュートをセーブしたが、C大阪の勢いに呑み込まれてしまった。

DF
2 三浦弦太 5.5
前に出る、引いて守る判断は〇。リベロとマークを受け渡しながら凌いでいたものの、失点の場面は杉本の個人技に一歩及ばなかった。

3 ファビオ 6(61分OUT)
空中戦・地上戦ともイニシアチブを取り、杉本と山村のツインタワーを封殺。与えられた役割は果たしていたが、右太もも裏の違和感で今季初の途中交代となった。

6 金 正也 5
右股関節痛から3試合ぶりに復帰。前半は杉本にピタリと張り付きポストプレーを封じたが、後半は一転して押し込まれる展開が続き、ゴールを許してしまった。

MF
4 藤春廣輝 6
松田と白熱のマッチアップを展開。縦のコースを封じられ、激しいアップダウンで体力を消耗していたが、こぼれ球に鋭く反応して流し込んだ先制弾は見事だった。

7 遠藤保仁 5.5(85分OUT)
インサイドハーフで出場するも、C大阪の2ボランチに囲まれてゲームメイクに苦戦。苦し紛れのショートパスやロングボールが目に付いた。

8 井手口陽介 5.5
今季初めてスタートからアンカーとしてプレー。流動的にポジションを取りながら広範囲をカバーし、セカンドボールを回収していたが、2失点目はソウザへのマークが甘くなった。

10 倉田 秋 6.5
対面のソウザのマークに手を焼き、なかなか攻撃のギアを上げられず。ただ、敗戦濃厚となった90+3分に劇的な同点弾をねじ込み、チームを救った。

35 初瀬 亮 5.5(55分OUT)
球際に果敢に飛び込み、藤春の折り返しには強烈なシュート。初のダービーでも堂々たるプレーを見せたが、もっとチャンスに関与したい。

G大阪――ファビオの負傷交代でゲームプランが崩れる。

FW
20 長沢 駿 5.5
C大阪の屈強なCBコンビの前にボールを収められず。前線で孤立する格好になり、アデミウソン不在の攻撃陣をリードできなかった。

53 赤﨑秀平 5.5
G大阪移籍後初スタメン。長沢のこぼれ球に合わせて裏を狙う動きを徹底し、42分にはペナルティエリア内でシュートチャンスを迎えるもミートし損ねた。

交代出場
MF
38 堂安 律 5(55分IN)
初瀬に代わって右WBに入るも、守備の脆さを露呈。裏のスペースを突かれてはチャンスを作られ、立て続けに失点を許してしまった。

DF
5 丹羽大輝 5.5(61分IN)
ファビオの負傷交代で緊急出場。金との連係ミスから杉本にゴールを許した一方で、終了間際には柿谷のシュートを間一髪スライディングで防ぎ、意地を見せた。

FW
39 泉澤 仁 ―(84分IN)
打ち合いの展開となったゲームにスムーズに入れず。プレーチャンスはほとんどなく、交代カードとしての役割を果たせなかった。

監督
長谷川健太 5.5
アンカーを遠藤から井手口に変更。アデミウソンや今野を欠く苦しい台所事情でも懸命の采配を振るったが、ファビオの負傷交代で狂ったゲームプランを修正し切れなかった。

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