G大阪・倉田、起死回生弾!3年ぶり大阪ダービーに浪速が揺れた

明治安田J1第7節(16日、ヤンマほか)3年ぶりの大阪ダービーは2-2の引き分けに終わった。G大阪は1点を追う後半ロスタイムに日本代表MF倉田秋(28)が同点弾。執念の一発で勝ち点1を拾った。C大阪はFW杉本健勇(24)が今季初ゴールなど2得点。死闘ドローとなったが、両サポーターからブーイングが浴びせられる異様な雰囲気になった。また、浦和がFC東京に1-0で勝ち、3連勝で今季初めて首位に立った。

4万2438人の熱気に満ちたスタジアムで、背番号10が最後の最後に意地を見せた。後半ロスタイム、MF倉田が値千金の一発。浪速の盟主を争う一戦は痛み分けに終わった。

「このまま終わったらやばいということしか考えてなかった。それ(ゴール)だけやったし、それ以外のパフォーマンスはくそやった。内容的には全然よくない」

1点ビハインドのまま迎えた後半ロスタイム、2分が過ぎたところで左CKをゲット。MF井手口が上げたボールから混戦になり、ゴール目の前で待ち構えた倉田のもとにこぼれた。倒れ込みながら放った左足ボレーは、九死に一生を得る同点弾となった。「本当はCKのときには中に入っちゃいけないけど、いってしまった」。チームの掟を破ってまで動き、なんとか勝ち点1につなげた。

2011年にはC大阪のメンバーとしてダービーゴール。1995年から始まった大阪ダービーで、両チームでの得点はFWアドリアーノに続いて2人目となった。「いいことはいいことなんでね」。G大阪アカデミー出身だけに「ダービーはこっちが勝たないと意味がない」と悔しさばかりが口をついた。

これでJリーグでの伝統の一戦は、G大阪の19勝5分け9敗(公式戦は22勝7分け12敗)。試合後には勝利だけを期待したサポーターからブーイングを浴びせられたが、「俺らもわかってる。ブーイングされて間違いないと思う」と受け入れた。タイトル数、勝敗で圧倒してきただけに、プライドが許さなかった。さらに公式戦3戦勝ちなしという現状で、危機感は募るばかりだった。

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